大自然の守り人が作るコーヒー

メキシコで最もコーヒー生産が盛んなチアパス州。豊かな自然に囲まれ、メキシコ人も「行ってみたい」と思い焦がれる土地です。シエラマドレ環境保護農民組合(CESMACH／セスマッチ)が生産するコーヒー豆は、El Triunfo(エルトゥリウンフォ)生物保護圏の緩衝地帯にあり、標高は1,000メートルから1,750メートルに位置します。

コーヒーは１農家あたり平均４ヘクタールの小規模農家のコーヒー農園で栽培されており、同地区では環境保全と生物保護のために、コーヒー以外の作物の栽培が制限されています。
また、2010年から国際協力機構(JICA)の草の根技術協力によって、慶應義塾大学フェアトレードプロジェクトの協力のもと、品質改善と販売活動の強化、技術支援が行われたこともあり、組合関係者を日本に招くなど、以前より日本との交流がさかんに行われています。

よりよい生活のために

自然豊かな環境で過ごす彼らですが、食糧難が大きな課題の一つでした。そんな中、Food 4 Farmersという支援団体と提携し環境保全と資金確保を両立させるため商業的な養蜂に取り組み始めました。もともと養蜂が行われている地域でしたが、より安定した生産量確保や事業性維持のために地元養蜂学校とも連携し、資材提供やトレーニング事業開発を進め、以前より生活基準を高めることに成功しています。

また、養蜂による蜂がコーヒーノキの受粉を促進させることでコーヒーの収穫量も増えました。現在は蜂蜜の販売にとどまらずハニーワックスやプロポリス等の加工品の販売も行っています。

柑橘系のピールを思わせる甘酸っぱさが特徴の爽やかなフレイバーです。

生産国：メキシコ【Mexico】
エリア：チアパス州
生産者：シエラマドレ環境保護農民組合(CESMACH／セスマッチ)
品種：ティピカ、ブルボン
プロセス：ウォッシュ
乾燥：天日乾燥
標高：1000-1750m
栽培期間中 農薬化学肥料不使用、シェードグロウン

焙煎度合：High Roast（中煎り）
風味の特徴：ライムピール